普段何気なく使っている「湯船」と言う言葉、なぜ「船」なのか? 水と言えば船だから?お湯を受ける形が船みたいだから...? 毎日入ってとっても身近なお風呂のこと、少し詳しくお教えします。
「湯船」と言う言葉。実は江戸時代、実際に船の上に浴槽を拵えて入浴させる商売があった事が語源となっています。
家に浴槽の無い時代の話。船の上で入浴していたなんて大衆的だけど、現代から考えると少し風流なような気もします。
とても歴史を感じさせる語源ですね。
日本では毎日湯船に浸かり、「疲れを癒す」「温まって健康に」と言うイメージのあるお風呂。
外国では「汚れを落とす」「清潔にする」と言う目的の為と言う気持ちが大きく、汚れが落ちればいいのでシャワーで済ませる事が多いのだとか。
また、私たちは当たり前に夜寝る前の習慣として入っていますが、外国では朝にシャワーを浴びる事が多いそうです。汚れを落とすと言う目的で、顔を洗ったりする事と同じ「身だしなみ」として考えれば、朝の習慣と言うのも納得です。
江戸時代の昔から、船を使って移動させてまで「お湯に浸かる」と言う事をして来た日本人。
水が豊富にある事や、禊と言われる文化など文化的な理由はありそうですが、日本人はいつの時代も、汚れを落とす以上にお湯の温かさに癒されてきたのでしょう。
寒くなって来たこの季節。
11月26日「いい風呂の日」に合わせて、忙しい中でもじっくりお風呂時間を作ってみるのもいいのではないでしょうか?