寒さがぐっと増した12月も早いもので間もなく終わりを告げようとしています。
クリスマスには、家族や恋人へプレゼントを贈ったり、
自分へのご褒美に特別な一品を購入した方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プレゼントにもよく選ばれる「革製品」のお手入れについてお話したいと思います。
革製品には、牛・豚・馬などの動物の皮を用いた「本革」と、動物の皮を一切使わず見た目を本革に似せた人工素材の「合成皮革」いわゆる「合皮」の2種類の革が用いられています。
まずは、それぞれの特性をみていきましょう。
「本革」は、丈夫で長持ちし、経年変化を楽しめ、お手入れをして長年使用し続けることができます。しかし、水に弱く、ぬれるとシミになりやすいので、雨の日は注意が必要だったり、生産量に限りがあるため、合皮よりも高価になる傾向にあります。
「合皮」は、基本的に布地にポリウレタンや塩化ビニールなどの合成樹脂を塗って作られおり、本革よりも圧倒的に安価なので気軽に購入できます。そして、水に強く雨をはじいてくれます。しかし、蒸れやすく耐久性が低いため経時劣化し、あまり長持ちしません。
どちらも、メリット・デメリットがありますので、それぞれの特性を知った上で、使用頻度や使用目的に合わせて「本革」「合皮」を買い分けると良いでしょう。
購入して間もない、オイルをしっかり含んでいる本革製品のお手入れは、ブラッシングや乾拭きをして表面をきれいにする程度で十分です。
ただし、乾燥が気になって来たり、傷が目立ち始めたりしたら、オイルやクリームを使用したお手入れが必要になります。使用頻度の高い革製品は、数カ月おきに革の様子を見ながらお手入れすることで、長持ちさせることができます。
1.ブラシや乾拭きで汚れやほこりを取る
馬の毛で作られたブラシは、革製品のお手入れにぴったりの柔らかさで、軽くブラッシングするだけでも表面に付着したほこりや汚れを取り除くことができます。
2.革用のオイルやクリームを塗りこむ
汚れとほこりを落としたあとは、革を保湿し栄養を与えましょう。塗りこむ際には、柔らかい無色の布を使用すると、塗りムラを防ぐことができます。ブラシを使う場合にはコシのある豚毛ブラシを使うのが望ましいです。
3.オイルやクリームをなじませる
オイルやクリームを表面に塗ったら、直射日光を避けた通気性の良い日陰で、15分~1時間程度自然乾燥させます。
4.再び乾拭きする
乾拭きで表面に残ったオイルやクリームを取り除きます。そうすることで、きれいに仕上がります。
また、合皮製品のお手入れについては、乾拭きをして汚れやほこりを取ることが基本です。
汚れが気になる場合は、固く絞った雑巾で拭いたり、薄めた中世洗剤を含ませた布で拭きます。
仕上げに合皮専用のお手入れクリームを塗ると、ツヤを出したり、汚れを防いだりする効果が得られます。
お手入れ方法を見ていてお分かりかと思いますが、革製品を長持ちさせるには、定期的に「汚れを取り除く」「保湿し栄養を与える」ということが、とても重要になってきます。
自然なツヤと栄養を与える最高級スーパーミンクオイル配合のレザークリーナーは、オレンジオイルで汚れを落とし、ビタミンE効果で革の劣化を抑え、低刺激の防カビ剤で革を優しくカビから守ります。そして、本革・合皮ともに使用できる優れものです。
おうちの大掃除やお正月の準備で慌ただしい年末ではありますが、この1年、一緒に過ごして来た靴やかばん、財布などの身近な革製品のお手入れをして、新しい年を迎えてみませんか。